経営理念

有機体システム思考の哲学

一、パラドックスの現実がもたらす、自己矛盾の統合により、価値の生成を図る

副文

パラドックス、その矛盾が価値を生成する。それに気づく人間だけが、問題の解決者となる。

副々文

善が生み出す偽善がある。真がもたらす偽りもある。美しさを装って醜くなることもある。これは主体性を喪った人間が陥る不幸であり、人生の問題、仕事上の問題につき、解決できない人の悲劇である。統合の思想は、この逆説的矛盾を解決し、強力な成果を育む力を発揮する。

解説文

21世紀は人類全体がパラドックスによって苦しまねばならない世紀になると言われています。パラドックスとは逆説的矛盾と呼ばれ、逆説とは例えば幸せになったことが不幸の原因となったり、成功したことが失敗を引き起こす最大の理由となったり、あるいは自己や家族や組織を守ろうとしたことが結果、破滅・崩壊の要因となる。これを逆説的という言葉で表現され、矛盾とは相容れないもの同士が一つの世界で共存している、これが矛盾とされています。

この世の中にあるものは全て矛盾的存在で成立しています。対立・差別・矛盾といった相容れない、絶対仲良くなれないものが仲良くしなければ成立しない一つの世界を2人が共有している。例えば善があれば必ず悪があり、金持ちがいたら貧乏人がいる。成績の良い人がいたら、必ず成績の悪い人がいる。勝つ者があれば必ず負ける者がいる。つまり、この世の万物は全て自己矛盾を孕んだ状態でそれぞれの世界を創り出しています。家族が、企業が、国家がその組織の中に敵と味方が常に同居している状態で世の中の全ての存在は成立しています。

重大な問題は、この自己矛盾を矛盾のままに放置し続けることで、この対立矛盾から破壊が起きる、戦いが起きる、ということです。それも意味のない、価値のない、戦いと破壊、破滅行為が生まれ続けるというプロセスだけは矛盾がもつところの避けることのできない必然的な流れだからです。

私達の最も身近な矛盾、それが自己の中に自己の敵がいるということであり、自分の敵は外部にあるのではなく、自分自身であるというこの自己矛盾のジレンマから逃れることはできません。

だとするならば、我々は有機体思想を通して人と出逢い、その出逢いから自己の実体に踏み込み、自己に内在する自分でも気が付かない醜悪な敵を、毒を、特定し、嫌われるべきおぞましいこの毒をもって、同じ毒によって命を落とす、その命を救うために我々が自らの毒を変じて薬という価値を生み出す触媒を目指すとき、自己矛盾からの開放と真の自己統合、アイディンティティの確立を成す。

毒を薬に転じる力を有するのは一体誰か?

それは、自己革新による私達自身である。

有機体システム思考の哲学

  • 一、あらゆる立場の異なる相互が、互具・互見の摂理により、完全価値の創造を図る
  • 一、パラドックスの現実がもたらす、自己矛盾の統合により、価値の生成を図る
  • 一、出逢いを通し、新たな自己を創発し、主体的自立の確立を図る